緑内障検査
緑内障とは
視野欠損の進行
初期
中期
末期
緑内障の特徴
- 40歳以上の20人に1人が緑内障にかかっているといわれ、年齢が上がるにつれその割合は増えていきます。
- 急性のものを除いて、かなり進行するまで自覚がないことがほとんどです。そのため、多くの方が緑内障と知らずに生活していると言われています。
- 無治療で経過した場合は失明に至る可能性のある疾患です。
- 現在の医療では欠けた視野を元に戻すことはできません。進行をできるかぎりおさえる必要があります。そのため早期発見・早期治療がとても重要になってきます。
早期発見に有用なOCT検査
近年OCTという、緑内障診断にとって画期的な検査が登場しました。この検査で視野異常が出る前の網膜の変化をより早く検出することが可能になりました。
検査時間もわずかで患者さんの負担も少ない検査です。
図1（正常視野）
図1は正常視野検査結果です。マリオット盲点（正常でもみられる暗点）以外に暗点はありません。
図2（正常OCT）
図2は同じ眼のOCTの結果ですが、正常で緑色です。
図3（緑内障の視野）
図3は緑内障の視野検査結果で、黒い部分が視野障害です。
図4（OCT：視野障害に一致する網膜異常）
図4は同じ眼のOCTの結果ですが、緑色の部分は正常で、赤色の部分は網膜の異常を検出しています。網膜下方の異常は上方視野に影響を及ぼすため、視野検査での視野障害部分とOCTの赤い部分とが一致しています。
図5（視野正常）
図6（OCTでは網膜異常あり）
図5・図6は図3と同じ人の反対目の視野検査およびOCT結果です。図5の視野検査結果は正常ですが、図6のOCTでは赤い部分が認められます。このように、視野検査ではまだ検出できない緑内障変化を、OCTではより早くとらえ、早期発見に役立てることができます。
緑内障検査を受けるのはどんな場合？
以下の方にはOCTを含めた緑内障検査を受けられることをおすすめします。
- 40歳以上の方
- 血縁に緑内障の患者さんがいらっしゃる方
- 高眼圧の方
- 検診で緑内障疑いと言われたことがある方
- 近視の方
緑内障の点眼治療を中断してしまっている方へ
自覚症状がないために、つい治療や検査を中断してしまうことがあります。ゆっくりではありますが進行性の病気であり、一度失った視野を取り戻すことはできません。点眼の継続と定期検査でその効果を確認していくことが重要です。
