眼の中でカメラのレンズに相当する部分を水晶体と呼び、ここが濁ってくる状態を白内障といいます。
一般的に原因として最も多いのは加齢によるものです。およそ50歳位から徐々に進行していきます。
その他の原因として、外傷によるもの、先天的のもの、薬の副作用によるもの、他の病気に続発して起こるものなどがあります。
水晶体が濁り白内障が進行すると、かすんで視力が低下したり、まぶしく見えたり、物が二重にだぶって見えたりするなどの症状が出現します。
白内障手術とは、濁った水晶体を取り除き、新たに眼内レンズを移植することです。
手術の流れをご説明致します。
1.目薬にて麻酔を行います。注射の麻酔ではありませんので、麻酔をする際の痛みはありません。
2.白内障を包んでいる袋の前面を丸く切り取ります。
3.超音波を使って白内障を砕いて吸引し、水晶体の袋だけを残します。
4.袋の中に眼内レンズを挿入します。
当院では日帰り白内障手術をご案内しております。手術や機器の進歩により入院をしなくても白内障手術が受けられるようになりました。
手術時間は10分程度ですが、手術当日は術前の準備や術後の診察も合わせ、来院から帰院までおよそ3時間程度かかります。
また高齢者の方や全身状態によっては、入院手術をご案内する場合もあります。
白内障手術では、患者様それぞれに適した度数の眼内レンズが必要です。
これまで、眼内レンズ度数の計算には超音波Aモードという装置が一般的でしたが、このIOLマスターは更に精度の高い測定が可能です。
当院での超音波白内障手術装置はペリスタルティックポンプ方式とベンチュリーポンブ方式の双方を駆使したもので、より安全で確実な手術を提供することが可能です。